米軍がタリバーン攻撃、奪われた装備を標的に アフガン南部

(VOVWORLD) - アメリカ軍が23日までに、アフガニスタン南部カンダハル州でアフガン軍を支援して、反政府勢力タリバーンを夜間に2度にわたって攻撃しました。複数の国防当局者が明らかにしました。

アメリカ軍はアフガンからの撤収の最終段階に入っていますが、ANDSF=アフガン国防治安部隊の支援の攻撃を実行する権限は維持しています。ただ、そうした攻撃の回数はここ数週間で減少していました。

国防当局者によりますと、アメリカ軍が過去30日の間に実施した攻撃は約6~7回で、ほとんどがドローンを使用しました。別の当局者によれば、以前はアフガン軍支援の攻撃をもっと頻繁に実施していました。

アメリカ国防総省のジョン・カービー報道官は22日の記者会見で、「過去7日の間に空爆を通じて行動し、ANDSFを支援した。だがそうした攻撃に関する技術的詳細には踏み込まない」と述べました。

当局者によりますと、直近の4回の攻撃のうち3回は、奪われた装備を標的としました。この中には、アメリカ軍からANDSFに移転した後にタリバーンに奪われた装備も含まれます。

アメリカ軍の撤収が最終段階に入る中、タリバーンは全土で勢力を拡大し、アフガン軍を後退させて、広大な領土を掌握しつつあります。

アフガンを管轄するアメリカ中央軍によりますと、アメリカ軍の撤収は95%以上完了しました。ジョー・バイデン大統領は、8月末までに撤収を完了すると表明しています。

マーク・ミリーアメリカ統合参謀本部議長は21日、タリバーンはアフガニスタンの419地区のうち、約212~213地区を掌握したと述べていました。34州の州都はどこも制圧されていないものの、人口密集地を孤立させる目的で、その半数を包囲しているということです。(CNN.co.jp)

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